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麺喰ワンダラー(Menkui Wanderer)

column 2025.06.28 九段 井さい
【期間限定】五福星監修 冷やし稲庭出汁中華そば(1200円)

煮干しラーメンで人気のお店が何やら面白い限定メニューを出してきました。なんと仙台の超有名人気店で現在は閉店してしまった「五福星(うーふーしん)」の監修で「冷やし稲庭出汁中華そば」を6月13日から発売開始したのです。

井さい 外観

「井さい」は「つじ田」出身。どこで「五福星」と繋がったのだろう?という疑問を解決するために開店前から並んでみました。シャッターが開くとすぐにその質問(笑)。知り合ったのは最近のことで、いろいろラーメンについて教えてもらっているとか。「五福星」は閉店しているので早坂親方も時間があるのだろう。
メニュー紹介にはこのように書いてある。
『創業後、初めてゼロから“ラーメン”を教えていただく経験を重ね、五福星・早坂さんの知識と技術と“在り方”の上に井上の思いを込めて完成したのが「五福星監修 冷やし稲庭出汁中華そば」です。「暑くなったら“井さいの稲中”」と毎年思っていただけたら幸せです。』とのこと。「暑いうちは当分出していきます。」ということで8月末頃までは出していくと思われます。しかも、この書き方だと夏の定番メニューにする覚悟があるようですね。
券売機でこのメニューを購入。

麺は秋田県佐藤養悦本舗の「稲庭中華そば」を使用。スープには北海道函館産の真昆布。具には国産牛を使用した自家製ローストビーフ。麺もスープも具も個性的で野球で言えばクリーンナップ。五福星の早坂親方指導の下、店主の井上さんが脇を固めて仕上げたメニュー。

冷やし稲庭出汁中華そば

まずスープを飲んでみる。うぉ〜身体に染み入る和出汁がいい。真昆布と節系が効いてグイグイ飲める。レンゲじゃ追い付かずに丼から直接飲みたいくらいに身体が欲する。麺は私もいろんなところで食べていてこの麺には慣れているが改めてそのポテンシャルに納得。冷やしにはローストビーフもいいですね。追加トッピングがあったかな?増して食べたいくらい。さつま揚げや具の昆布、辛味ダレも脇役としていい仕事をしてくれる。近くの方、冷やしラーメン好きな方はぜひ!

店舗情報

九段 井さい 公式情報
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋2丁目5-1 SNビル

この記事を書いた人

大崎 裕史 (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。

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麺喰ワンダラー(Menkui Wanderer)

column 2025.06.30 Ramen Afro Beats / 麺屋翔 みそ処 / 麺屋翔 本店

土曜は暑くなりそうだったので「冷やしラーメン」を回ってみよう、と調べて効率よく回れるコースを設定。丸ノ内線のみで候補を4軒絞り出した

1.Ramen Afro Beats@新宿御苑前

冷やしとうもろこしらぁ麺

祐天寺の人気店「Ramen Breakbeats」の二号店。冷やしは昨年好評だったメニューのバージョンアップ。
夏期限定「冷やしとうもろこしらぁ麺」(1720円:昼夜各20食)
ストレートなとうもろこしスープでは無く、カレー風味が加わったり、いろいろアレンジして“料理”に昇華。赤いパプリカのエスプーマがこのグループっぽさを出している。スープはとろみと甘味のあるクリーミーな洋風スタイル。チャーシューは低温調理の豚肩ロース。担々麺風の肉味噌とフライドオニオン、九条ネギが加わって、食べるごとに味が変化していく。最初は「もっと直球のコーンスープが食べたかった」と戸惑ったが食べ終わる頃には完全に魅了されて大満足。近所だったらまた食べたいと思う完成度。9月頃までは継続して出すそう。

2.麺屋翔 みそ処@西新宿

夏のとうもろこし冷やし麺

麺屋翔グループは4店舗あり、こちらは3番目にオープンした味噌専門店。今年札幌店をオープンし、店主はそちらにいる。
夏季限定メニュー「夏のとうもろこし冷やし麺」(1500円:数量限定だが数は日によって変化。10〜20食前後)。こちらも昨年好評だったメニューのバージョンアップ。菅野製麺所製国産小麦100%の中太ストレート麺を使用。二種類のとうもろこしを使ったお皿で提供する冷やし麺。味噌専門だけあり、味噌風味を加えている。野菜も多めでサラダ風。

3.麺屋翔 本店@西新宿

軍鶏塩冷やし檸檬ラーメン

みそ処と近いので連食。こちらも昨年のバージョンアップで「軍鶏塩冷やし檸檬ラーメン」(1300円:10〜20食)。定番メニューの軍鶏スープを魚介スープと合わせた冷たいスープでゴクゴク飲めるさっぱりタイプ。パッと見、ネギと檸檬しか見えない盛り付けだが、ネギの下には土台として味玉があり、その上に二種のチャーシュー、さらにその上に葱や三種の薬味(白髪ネギ・茗荷・大葉)がのっていてちょっとサプライズ感あり。レモンは皮まで食べられるようにしてあるとか。こちらも菅野製麺所だが細麺を使用。ん?味玉はサービスかもしれない。ありがたいけど、こういうときに困る(笑)。まさか見えなくして出してくるとは。

冷やし麺は温かいラーメンと比べて麺がお腹で膨れないせいか、もう一軒行けそうだったがとにかく陽射しが痛いくらい暑くて、そちらでギブアップ。丸ノ内線4軒目は「潮」(淡路町)の冷やしを予定していたが断念。(他に赤坂見附の「翡翠」の冷やし麺も狙っていたがこの日はコラボの日で提供が無くて断念。)

店舗情報

1.Ramen Afro Beats 公式情報
〒160-0022 東京都新宿区新宿1丁目16−10 カテリーナ・ネオハイツ 103

2.麺屋翔 みそ処 公式情報
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7丁目19−9 前波ビル 1F

3.麺屋翔 本店 公式情報
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7丁目22−34

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大崎 裕史 (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。

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麺喰ワンダラー(Menkui Wanderer)

column 2025.06.13 中華そばの店 りょうが
ラーメン(1000円)+つけめん(1100円:麺少なめ200gにすると烏龍茶サービス)+吊し焼きチャーシュー(200円)

店舗外観

2025年6月11日オープン。(千歳烏山の間借り営業からの移転)
東京のラーメン史を語る上で長野県人の存在は大きい。複数人の長野県人から始まった「丸長」グループ。そこから派生した「大勝軒」「丸信」などもそう。同じ荻窪で人気の「春木屋」も別グループだが長野県出身だ。一時期、130店舗まで展開した「生駒軒」の創業者は「東池袋大勝軒」の山岸さんと同じ山ノ内町出身。小さな町から二人が東京で大成功しているのがスゴい。
比較的最近の話では、信州のカリスマ・塚田さんが「魚雷」「烈士洵名」などを出店。長野市を中心に展開している「ゆいが」グループの田中さんが2013年にオープンした「すずめ食堂」は最近「ヤマスズメ」(押上)にリニュ-アルし、話題になった。そしてこの「りょうが」も松本市を中心に4ブランド8店舗(他にFC5店舗)展開している実力店の新ブランド。しかも東京ラーメンの聖地“荻窪”に出店というのだから、スゴい。

開店2日目の11時10分着で3番目。帰る頃には5人待ちくらい。
ラーメンの味の方は、店主が今、一番好きな「べんてん」「としおか」インスパイアでここ1年はこの2軒を食べまくっていたとか。そして、その味をベースにしたラーメンとつけめんを基本メニューとして出している、というだけでラーメン好きはそそる。その上、荻窪に出店した以上、やらねばならぬ、ということで裏メニューとして「丸長」(荻窪)のつけめんインスパイアも用意しているというのだから驚き。つけめんの食券を渡す際に「荻窪で!」と言えば、出してくれる。

りょうがのラーメン

そんなわけで、連食可能かどうかを聞いた上でラーメン1000円とつけめん1100円を「荻窪で!」と頼んだ。また吊し焼きチャーシュー(もも:200円)が有料トッピングにあったのでそれはつけめんにプラスした。

まずはラーメン。得意の煮干しを効かせながら、確かに「べんてん」を感じさせる。丼や麺(三河屋製麺)はかなり近づけているがスープはあえてほどほどにしているような印象。味自体は実においしい。250gの麺を食べさせるパワーを持っている。
そしてつけめん。おぉ〜見た目にもそれらしく感じるビジュアル。こちらも二つのスープを作るのはなかなか大変なこともあるのだろう、アレンジした感じだがとても好み。食べ終えた皿の上につけ汁の器をのせて「スープ割りください」と食べる方も「丸長スタイル」で。そういや、まだ開店二日目でこちらは公式SNSがない。なので裏メニューは一部にしか知られて無いはずだが、つけめんの人はおそらく全員「荻窪」だ(笑)。情報が早いというかなんというか。

りょうがのつけ麺(荻窪)

なお「みのひ」との関係が気になって聞いてみたが「べんてん」&「としおか」に通う仲間同士というような関係性。そのあたりも面白い。互いの麺も同じ三河屋製麺だが少し変えているようだ。そういう意味では食べ比べも面白い。

個人的には塩と通常のつけめんも食べに来なければならない。そう思うほど、ラーメンもつけめんもよかった。ペで後会計制なので少々時間がかかること。それと店内が実に暑い。夏は大変そうで対策を考え中とのこと。お客さんも暑そうだが厨房内はもっと暑いので倒れる前に手を打ってください。(^^;

店舗情報

中華そばの店 りょうが
公式情報

〒167-0043 東京都杉並区上荻1-4-9

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大崎 裕史 (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。

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麺喰ワンダラー(Menkui Wanderer)

column 2025.06.12 西荻窪 金菜亭
ニラそば(1000円)+西荻タンタンめん(900円)+ワンタン(150円)

店舗外観
店舗外観

2025年5月14日からの長いプレオープン期間を経て、6月6日グランドオープン。
看板やショップカードには「博多金菜亭」となっているが、正しくは「金菜亭」とのこと。
RAMENOIDさんのレビューが秀逸なので読んでみてください。さすがトップレビュアー!》

実はこちらの店主が作るラーメンを15年前に中目黒で食べている。私も企画に参加した『Yahoo!ラーメン勝ち抜きバトル(ラーメン界デビューを目指す者たちの戦い)』に出場しているのだ。私は審査員として全出場者のラーメンを食べた。参加者の中には、今では超有名人気店になった店主(当時はまだスタッフ)も参加していた。
こちらの店主は「あっさり磯ラーメン」で出場。優勝は出来なかったが、その後、博多で出店。博多にも食べに行った。何度かの移転をして、いよいよ東京進出。ウリは二つで二刀流。まずは「金菜上湯中華そば」。博多からの進出だが独特の清湯スープで“飲み干し系”中華そばを謳っている。そしてもうひとつは「天使のラー油薫る 西荻タンタンめん」。新しいタイプの担々麺を創作。芝麻醤を使用せず、オリジナルの天使のラー油と専用カエシを使った担々麺。

券売機は無くオーダーシートにお好み(味、油、麺の固さ、トッピングなど)を記入して注文するスタイルは「一蘭」風。食後、席にて後会計制。現金・PayPay・クレカ等キャッシュレスにも対応。
主なメニューは、金菜上湯中華そは850円、西荻タンタンメン850円、他。

スープが独特の作りなのでインスタから引用。『食材ロスを徹底的に無くし、小さいスペースでも手作りできる「出汁」を開発。簡単に表現すれば、骨を使わずにできるスープ。軟骨ソーキ(豚バラ軟骨)と玉ねぎを使うことによりクリアな深みある豚スープを炊き上げ、博多の歴史あるうどんの出汁を重ね合わすことにより、博多の両輪を感じることができる新しいスープが生み出されました。豚出汁に使用したホロホロの軟骨ソーキは中華そばのトッピングに使用して余すことなく味わっていただきます。独自に開発したシオダレと10年余に渡ってお付き合いしている130年の歴史を持つ福岡の老舗醤油店「ゑびす醤油」のほんのり甘いお醤油を使った麺料理とおつまみをお楽しみいただきます。』

ニラそば

まず、金菜上湯中華そばの塩を頼もうとしたがニラそばの文字を見つけてしまったら、完全に気持ちがそちらに行ってしまった。もしかしたら夜のメニューだったかもしれません。(すみません!)
スープがやや甘めで豚肉出汁と和出汁がうまく融合して実においしい。“飲み干し系”を謳うだけあり、飲み干してしまった(笑)。軟骨ソーキも柔らかくておいしい。次回は追加トッピングしたい。
麺は新宿だるま製麺の低加水細麺。これがなかなかいい組合せでとても好印象。いくつかの麺を試した結果、スープとの相性の良さでこの麺にしたらしい。完食完飲。

天使のラー油薫る 西荻タンタンめん

次に西荻タンタンメンを1辛でワンタントッピング。ベースのスープは同じらしいがいい意味でまるで別な印象。1辛でも十分な辛さと旨味があり、辛党には受けそう。“天使のラー油”と名付けている自家製ラー油がクセになるウマさ。香りもいい。『醤油ラーメンがベースであること、肉味噌が載っていること、ラー油を使ってることの3つが揃えば“西荻タンタンめん”を名乗ってもらって構いません』とのことで広まったら面白い。こちらはニラ玉子とじ麺があり、宮崎辛麺風らしい。(食べてみたい!)

2杯とも博多で食べたときよりもかなり好印象で、次回は塩とニラ玉子とじの連食をしたい。
ちょっと誉めすぎなので難点をあげると昼はワンオペで後会計制なので少々時間がかかること。それと店内が実に暑い。夏は大変そうで対策を考え中とのこと。お客さんも暑そうだが厨房内はもっと暑いので倒れる前に手を打ってください。(^^;

店舗情報

金菜亭 公式情報
〒167-0053 東京都杉並区西荻南2丁目25-13 キョーリンビル101

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大崎 裕史 (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。

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column 2025.04.25 荻窪中華そば 春木屋 恵比寿店

中華そば(930円)+ミニ春木屋昭和カレー(380円)

「春木屋」の創業は1949年(昭和24年)。私が「春木屋」を初めて食べたのは、上京してきた頃なのでもう50年近く前のことになる。もう半世紀になるのか。東京に来て初めて住んだのが姉の家の近くの昭島市。なので都内に出る際は中央線を使い、定期券を持っていたのでよく途中下車して沿線のラーメンを食べていた。
その頃から「春木屋」は有名だったのでよく食べた。荻窪はラーメン激選区と呼ばれ、あるいは「東京ラーメンの聖地」みたいな言われ方をして頻繁に途中下車したものだ。
(参考:東京ラーメン)

会津のラーメンで育った私だが、もう東京在住歴の方が圧倒的に長いので「東京のラーメン」が血となり肉となっている。

そんな「春木屋」が後継者問題で富士そばのダイタンフード株式会社に事業継承の話を持ちかけ、2020年頃に合意に至ったようだ。その流れの中で2022年、川崎ラゾーナに出店し、そして今度は恵比寿に2025年4月17日オープン。
川崎にも食べに行ったし、今度は恵比寿に出店とは感慨深い。

11時半頃、恵比寿駅東口のバス通りを行くと行列が見えてきた。やっぱり並んでるか、と思ったらそれは「東京豚饅」の行列で、ホッとしたのも束の間。その隣にある「春木屋」の行列の方が長かった。と言っても十数人。カウンター15席 4人テーブル2卓の計23席あり、意外と回転は速い。(食べ終えた12時過ぎには15人くらいの待ち)

主なメニューは、
中華そば950円、わんたん麺1350円、ちゃーしゅー麺1450円、特製中華そば1550円、油そば950円、つけ麺1050円、納豆つけ麺1150円、チャーシューご飯380円、ミニ春木屋昭和カレー380円、他。

完全キャッシュレス制。22時以降は深夜料金。午前3時まで営業。
中華そばとミニカレーを購入。ラーメン好きには有名な「春木屋理論」というのがあり、日々味を進化させている、というもの。
今回も恵比寿店を出すに当たって“進化・変化”したと思う。
川崎の時は、イメージとは違っていたが、今回は「何度か食べてみよう」と思えたので会社や家から近いこともあり、これから何度も食べに来るであろう。まずは近いうちに「納豆つけ麺」を食べに来たい。

店舗情報

荻窪中華そば 春木屋 恵比寿店 公式情報
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1丁目5−10

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大崎 裕史 (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。

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麺喰ワンダラー(Menkui Wanderer)

column 2025.06.03 千円の壁vs素ラーメン

「千円の壁」が連日ニュースになっている。そんな中、素ラーメンが脚光を浴び始めている。基本メニューが千円または千円を超えるようになってしまい、その打開策として「素ラーメン」を千円以下で出すという方策だ。

千歳船橋の「MAIKAGURA」は基本の醤油らーめんが1100円になった。そこで誕生したメニューが「かけそば」(890円)。麺とスープのみで学生始め、多くの人が頼むようになったという。

らーめんMAIKAGURA(千歳船橋)のかけそば(醤油)

数年前から提供しているのは「らぁ麺やまぐち」(早稲田)で「かけそば」(930円)がある。早稲田の学生や予備校が多い街なので、このメニューを頼む人も多いようだ。

らぁ麺やまぐち(早稲田)のかけそば

今年オープンしたばかりの「なんぞ」(仙川)にも「醤油かけソバ」があり、基本メニューが千円に対して、こちらは800円。店主に聞くと連食で食べていく人が2杯目にこれを頼む人が多いとのこと。実は私もそういう食べ方をしたのだが醤油味と塩味がある店で具が同じ場合に「素ラーメンがあればいいのに」と思っていたのだが、そんな需要があるのかもしれない。

なんぞ(仙川)の醤油かけソバ

店舗情報

らーめんMAIKAGURA
公式情報
〒156-0055 東京都世田谷区船橋1丁目38−4

らぁ麺やまぐち
公式情報
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田3丁目13−4

ラーメン専門店 なんぞ
公式情報
〒182-0003 東京都調布市若葉町2-25-20

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大崎 裕史 自称「日本一ラーメンを食べた男」。2024年6月末で約2万9000杯のラーメンを食破。株式会社ラーメンデータバンク代表取締役 Webおよび携帯の「ラーメンデータベース」を運営している。

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2024年1月22日にオープンした「奈つやの中華そば」(東京都大田区)が早くも行列店になっている。
以前は別のエリアで週2日の間借り営業。店主は「びぎ屋」(同目黒区)出身。3年ほど在籍して、限定品なども担当した。店名はおかみさんの名前「奈津子」と「びぎ屋」から取った。

2024.2.1 ZAKZAKより
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■ラーメン耳寄り情報

奈つやの中華そば(東急多摩川線下丸子駅から徒歩3分) 2024年1月22日にオープン。週2日の間借り営業をしていた人気店が、路面店として新規オープン。早速の行列店となり、注目を浴びている。和だしと動物系をバランスよく合わせたスープも麺も具も、すべておいしい!

■大崎 裕史(おおさき・ひろし)
自称「日本一ラーメンを食べた男」。2022年3月末で約2万7500杯のラーメンを食破。株式会社ラーメンデータバンク代表取締役、日本ラーメン協会理事。Webおよび携帯の「ラーメンデータベース」を運営している。

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まずは昨年の振り返りから。昨年オープンした新店の中で印象に残った10軒を紹介します。
▽Japanese Ramen 五感(東京都豊島区)
▽桜上水 船越(同杉並区)
▽Ramen Afro Beats(同新宿区)
▽ハちゃんラーメン(同港区)
▽塩そば時空(同杉並区)
▽純麦(同品川区)
▽DURAMENTEI(同江東区)
▽えーちゃん食堂(同目黒区)
▽麺や紀茂登(同中央区)
▽中華蕎麦 柳(千葉県松戸市)
の10軒です。

2024.01.11 ZAKZAKより
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ラーメン耳寄り情報

えーちゃん食堂(JR目黒駅から徒歩約10分) 2023年4月にオープン。昨年に私が一番食べたお店。写真は昨年12月24日のクリスマスイブの限定ラーメン「オマールエビの塩ラーメン(エシレバターのせ)」。6時開店、7時25分に45番目に並んで、2時間後に食べることができた。

■大崎 裕史(おおさき・ひろし)
自称「日本一ラーメンを食べた男」。2022年3月末で約2万7500杯のラーメンを食破。株式会社ラーメンデータバンク代表取締役、日本ラーメン協会理事。Webおよび携帯の「ラーメンデータベース」を運営している。

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令和時代のラーメン業界に新風を巻き起こしている激ウマ店はここだ! ラーメン評論のレジェンド、大崎裕史氏が東京から、“爆食系着物女子”として活動するライターの西村晶代氏が大阪から、それぞれ個性あふれる名店を5軒ずつ厳選。一度すすればとりこになる至高の1杯を召し上がれ。

2024.1.3 ZAKZAKより
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■ラーメン耳寄り情報

西

※原料価格の高騰などで料金が改定される場合があります。

■大崎 裕史(おおさき・ひろし) 
自称「日本一ラーメンを食べた男」。2022年3月末で約2万7500杯のラーメンを食破。株式会社ラーメンデータバンク代表取締役、日本ラーメン協会理事。Webおよび携帯の「ラーメンデータベース」を運営している。

■西村 晶代(にしむら・あきよ) 
国民食であるラーメンと日本の伝統文化である着物の魅力を発信するライター。おいしいものを探すため、キャンピングカーで日本全国を駆け巡っている。

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 群馬県高崎市に「だるま大使」という豚骨ラーメンの人気店がある。創業は1993年。
 私は1998年5月、初めて食べに行った。人気になり、行列ができ始めて少したった頃だ。群馬の藤岡で2杯食べた後、「だるま大使」で3連食。地方で店内3連食は確か初めての経験だった。もちろんそれぞれ別の味だがどれもおいしくて驚いた。だからこその3連食だった。

2023.12.28 ZAKZAKより
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■ラーメン耳寄り情報

だるま大使 無限(小田急線・井の頭線下北沢駅から徒歩1分)群馬県高崎市の人気店が15日に東京都内でオープン。地方の人気大物店の都内進出は久しぶり。博多とも久留米とも違うタイプの豚骨ラーメン。東京でも受けそう。

■大崎 裕史(おおさき・ひろし)
自称「日本一ラーメンを食べた男」。2022年3月末で約2万7500杯のラーメンを食破。株式会社ラーメンデータバンク代表取締役、日本ラーメン協会理事。Webおよび携帯の「ラーメンデータベース」を運営している。