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《Japan Ramen Guide/日本拉面指南》

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麺喰ワンダラー(Menkui Wanderer)

column 2025.12.17

“ラーメンの魔術師”が町中華にチャレンジ!

町中華 さしろく(東京都品川区五反田)
夜:夜の醤油ラーメン(1000円)・おつまみめん(600円)
翌日昼:さしろく塩ワンタンメン(1400円)

2025年10月23日オープン。
なんと!本八幡で21年、人気の「魂麺」店主が城南地区に電撃出店。しかもプロデュースとかセカンドブランドとかではなく、店主自ら厨房に立つ店。その謎を紐解く記事が2022年6月に書かれている。「ラーメンWalkerキッチン」に“町中華”として出店。その際のインタビューによると『今は分厚い出汁が流行で、それもめちゃくちゃ美味しいんですよ。でも、毎日食べるなら町中華なんです。それは胃腸が疲れないから。強い人は濃厚な出汁でも濃い味でも何ともないだろうけど、自分は酒飲みだからお腹が弱くて。やっぱり食事って元気にならないとだめなんだよね。町中華は味付けも控え目で、やさしい味。食べると元気になります』
そしてこんなことも。『町中華って、昔から日本人の食生活の中に当たり前のようにある、なくてはならないもの。日本の文化ですね。その当たり前がいつの間にかなくならないように、知ってもらえたらうれしいです。』この頃から「いつか町中華をやりたい」と言っていたが、とうとう形にしてしまった。
元々、「ラーメン魔術師」の異名を持ち、今までに生み出したラーメンのレシピは500種類を超えるという。ラーメン以外のものを作ってもおいしいに違いない。

▲「さしろく」の外観

今回のお店の特徴は、『昼はラーメン専門店、夜は立ち飲み町中華』。カウンターのみ8〜9席。夜はワンドリンク・ワンフード・二時間制。椅子が必要な方には出していた。夜もラーメンを提供するが、それは町中華としての〆メニューで昼とは味もボリュームも違う。というわけで、まずは夜の麺メニューを食べに行ってみた。

▲夜の醤油ラーメン(ハーフで1000円、フルを食べたい人は+200円)

他でいろいろ食べてきたのでレモンサワーを飲みながら、店主に話を聞き、一品料理はいずれまたの機会にして麺料理に絞って頼んでみた。スープは中華料理のベースにも使うのでシンプルな鶏ベース。細麺にトッピングはチャーシューとネギ。一般的な町中華はフルサイズの麺メニューがほとんどでこういう半分の量で〆ラ−メンを提供するお店は少ない。でも、こちらは“基本”がハーフなのが嬉しい。優しい味わいだがちゃんとしっかりおいしい。

▲おつまみめん(600円)

店主の修業先である「13湯麺(かずさんとんみん)」の「光麺」がベースになった汁なし麺。麺にタレ、胡麻、青ネギ、チャーシュー細切れ、沙茶醤などを混ぜて食べる。こちらは〆と言うよりは、つまみで食べる麺料理。改めて「他の料理もおいしいに違いない」と思わせる逸品。シンプルだが、メチャメチャおいしい。

▲さしろく塩ワンタンメン(1400円)

翌日、昼に再訪。
昼のスープは焼きあごをベースに丸鶏と佐助豚を使用した動物+魚介の淡麗清湯。(醤油味には静岡県掛川市の栄醤油と兵庫県たつの市の末廣醤油をブランドした特製醤油ダレを使用。)醤油と塩の具の違いは、芽ネギと柚子皮。麺は「さぬきの夢」(うどん用に使われる小麦粉)をブレンドして紀州屋製麺(新宿)に特注した細ストレート。ワンタン皮は、酒田の老舗人気店「満月」から取り寄せている極薄皮、餡はアクセントでとろけるような皮を楽しむ仕様。

醤油も食べに来たいし、夜に再訪していろいろ食べてみたい、そう思わせる味わい。
なお、店名の「さしろく」についても聞いたが子供の名前をもじって付けたもので詳細は個人情報に触れるので割愛。
夜、複数人で行っていろいろシェアして食べてラーメンで〆てみたい。

『町中華 さしろく』(東京都品川区/五反田駅)
公式情報
〒141-0022 東京都品川区東五反田1-23-9 ウィンビル1F

この記事を書いた人

大崎 裕史 (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。

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column 2025.09

2025年9月25日の開店初日に200名の行列ができた話題店「ロックンスリー」とは?

▲「ロックンスリー」看板

新横浜ラーメン博物館は全国の人気店・有名店を招聘する施設として知られている。しかし、今回オープンしたお店は存在しない。いや、正しくは該当店舗が丸ごと移転して、本店がなくなり、新たな局面=Phase3に突入するのだ。そこでPhase1(ラァメン家 69’N’ROLL ONE)のオープン前から店主を知っており、食べてきた私が「ロックンスリー」(Phase3)を解説してみる。

▲「ロックンスリー」の入口にある、店主の写真とラーメンの写真

孤高の天才ラーメン職人『嶋﨑順一』という男とその軌跡

関東(Phase1)と関西(Phase2)で“伝説”を作った“レジェンド”が関東に帰って来た。その人の名は「嶋﨑順一」。今だ、自ら厨房に立つ現役ラーメン店主。ただし、その進化はまだまだ現在進行形で『究極のラーメン』という終着駅を目指して、まだ走り続けている。店名も三つ目の名前になる。「ラァメン家 69’N’ROLL ONE(ロックンロールワン)」(関東時代:Phase1)〜「らぁめん矢 ロックンビリーS1(スーパーワン)」(関西時代:Phase2)〜そして「ロックンスリー」(関東へ凱旋:Phase3)。

まず、関東時代:Phase1での活躍を見てみよう。当時、私も審査員をしていた「TRYラーメン大賞」(講談社刊)は音楽界の「レコード大賞」のようなものである。その賞においてオープンした年(2006年)に「TRY新人賞最優秀賞」を受賞。翌2007年から2012年まで6年連続しょう油部門1位を獲得。今なら殿堂入りだが当時はまだそんなシステムが無かったのでもはや破られることの無い連続最高記録である。2011年には首都圏ラーメン界の頂点と言える「TRYラーメン大賞」を受賞。2012年には前人未踏のしょう油・しお・つけ麺細麺の3部門で史上初の3冠獲得。そんな記録を残しながら、14年に拠点を関西へ移してしまう。

関西時代:Phase2は、店名を「らぁめん矢 ロックンビリーS1」と変え、さらなる進化を遂げ、関西のラーメン賞を多数受賞。殿堂入りも果たしている。関東で大賞を獲り、関西で殿堂入りを果たしたラーメン店は未だかつて、嶋﨑順一氏しかいない。
嶋﨑順一氏は「水鶏系ラーメン」と「昆布水つけ麺」を創り上げた。前者はトレンドとも言えるが、後者は“発明”と言っても良い。どちらも画期的なことであり、それぞれについて項目を分けて語ってみる。

▲カウンターにはTV番組でもらった「参った」木札。つけ麺創始者・山岸一雄氏が書いたもの。外にはラー博の昭和をイメージした看板が見える。

一大潮流となった「水鶏系ラーメン」の先駆者であり、最上流の存在

「ラァメン家 69’N’ROLL ONE(ロックンロールワン)」は2005年の年末に相模原で産声を上げた。当時、神奈川には「支那そばや」の佐野実氏というラーメン界の大先輩で嶋﨑さんがリスペクトしている人がいた。佐野氏を慕う人が集まり「佐野JAPAN」というチームを組織し、勉強会やイベントに出店したり様々な活動をしていた。そんな佐野氏は全国からいい食材を集め、旨味の相乗効果(つまり掛け算)でバランスのよいスープを作っていた。一方、「佐野JAPAN」の一員でもあった嶋﨑さんはその対極の「引き算」のスープを編み出した。それが水と鶏だけでスープを取る「水鶏系ラーメン」である。当時は2号ラーメンという名称での提供で、「水鶏系ラーメン」という名前が付いたのは奇しくも、彼が関西に行ってからである。方向性は違っても同じ“清湯系スープ”の両雄。二人で話をしているときに嶋﨑さんが「濃厚スープの時代はいつまで続くんでしょうね?」と佐野氏に聞いたところ「あと3年か5年辛抱しろ!必ず清湯の時代がやってくる!」という答えが返って来たそうだ。そして確かに“清湯の時代”がやってきたのである。

(2)に続く

『ロックンスリー』(神奈川県横浜市/新横浜駅)
公式情報 
〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目14−21 B1F

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大崎 裕史 (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。

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麺喰ワンダラー(Menkui Wanderer)

column 2025.09

水鶏系ラーメンの広がり

嶋﨑順一氏が開発した2号ラーメンの存在はラーメン好きだけではなく、ラーメン店主にも衝撃を与えた。川に例えると「69’N’ROLL ONE」は、山から涌き出る、川の最上流である。
その流れの中流に存在したのが、今や『日本一のラーメン』と言われている湯河原の「飯田商店」(後に味をリニューアル)であり、「トイ・ボックス」(三ノ輪)である。「飯田商店」は「TRYラーメン大賞」を四連覇し、殿堂入りしている。その翌年から大賞を受賞し、同じく四連覇して殿堂入りを果たしたのが「トイ・ボックス」だ。嶋﨑さんが関西に行ってる間にこの2店舗で8年間も“清湯の時代”を守ってきたのだ。

そして、川で言うところの下流(レベルが下という意味ではなく、上流や中流の影響を受けたお店のこと)には多くの「水鶏系ラーメン」が誕生した。それは首都圏のみならず、地方へも伝播していった。グルメサイトの県別ラーメン部門1位になっているお店も何軒かある。ミシュランガイドにラーメン店が初めて掲載されたのは2015年。2016年からは「ラーメンカテゴリー」が誕生した。そして、掲載された多くの店舗の特徴が“清湯”だったのである。それらが全部「水鶏系」ではないが、間違いなく「水鶏系」は増えていった。

新店を中心に食べ歩くスタイルの私もあまりの水鶏系の多さに食傷気味になったことがあった。それほどに「水鶏系ラーメン」というのはシンプルゆえに難しいのだ。例えば鶏油の二度掛け(最初は空の丼に入れ、タレを入れ、スープを入れ、仕上げに鶏油を掛ける)の手間をかけてない店もある。単に水と鶏で作るとおいしいわけではない。嶋﨑さんは醤油を11種類も使っている。その組合せたるや、無限に近い組合せだ。それらを何十何百と試した結果の“嶋﨑流水鶏ラーメン”なのだ。おいそれと真似が出来るものではない。

そんなある日、関西出張が入り、久しぶりに「ロックンビリーS1」に足を運んでみた。ウマい!ウマすぎる!食傷気味になったのではない。真似で終わってしまっている店が増えたのだ。ちゃんと作ると実においしい。また、嶋﨑さんのラーメンが関東時代よりも、確実に進化していたのだ。Phase1からPhase2と進化して、そしてPhase3。更なる進化をどこまで続けるのか?写真はプレオープン時のものであえて感想は書かない。大きく変わってきた。Phase3の始まりだ。

▲ラーメン画像

いまや“発明”と言ってもいいくらいの画期的メニュー「昆布水つけ麺」

改めて「TRY本」(※TRY=Tokyo Ramen of the Year)を眺めてみると、2011年のTRY大賞を獲ったときに、他のメニューとして「2号つけ麺」が載っているがまだこの時は「昆布水つけ麺」という名称は誕生していない。いや、それどころか「つけ麺細麺」部門の10位までに入っていないのだ。つまり、毎年600杯〜700杯も食べている審査員達もこの年にそのつけ麺のスゴさに気が付いていないのだ。
そして翌年2012年、いきなり「つけ麺細麺」部門の1位に「2号つけ麺」が登場するのである。面白いことに「昆布水つけ麺」という名称も、そして爆発的に拡がっていったのも嶋﨑さんが関西に行ってからである。“拡がり”というのはかくも時間や年数がかかるものなのである。
さて、「昆布水つけ麺」とはいかなるものか?細麺のつけ麺は麺同士が絡まってしまう(くっついてしまう)という弱点がある。これを克服するために嶋﨑さんがいろんな出汁を試した結果、麺にかけるのは昆布水が一番いい、という結論になった。ただ、その濃度や昆布の産地の組合せも含めて多数の試作をして産み出した黄金式である。
麺の昆布水(=グルタミン酸)とつけ汁の鶏出汁(=イノシン酸)を口の中で合わせることで“口内調理”による旨味の相乗効果が起こり、これぞまさにマリアージュなのだ。口内調理というのは『一汁三菜』や『三角食べ』を基本とする日本独自の文化でお寿司も酢飯と魚介が口の中で「マリアージュ」する口内調理と言われている。そんな日本の伝統を知ってか知らずか、つけ麺に応用してしまったのである。孤高の天才、恐るべし。
今や、昆布水つけ麺は一人歩きをして、様々なスタイルが生まれている。その元祖は嶋﨑さんの「2号つけ麺」なのである。これは東池袋大勝軒の山岸さんが「つけ麺」を“発明”したのと同じくらい、画期的な“発明”だと思う。
ただし、このメニューは落ち着いてから数量限定などで出す予定とのことでレアメニューになってしまいそうだ。写真はラー博俱楽部会員限定の日に食べたもの。

▲「ロックンスリー」の昆布水つけ麺

(1)の記事

『ロックンスリー』(神奈川県横浜市/新横浜駅)
公式情報 
〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目14−21 B1F

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大崎 裕史 (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。

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column 2025.09
8月は冷やしラーメンもたくさん食べたので温かいラーメンで印象に残っているのは少なめ。冷やし系はもう食べられないので来年への期待としてあげておきます。

01.『MugiとButaヌードルス』(立川)

▲中華そば(970円)

2025年6月17日オープン。店主は様々な飲食を経験している和食一筋の料理人。店はコンテナで自家製麺の中華そばを提供。スープは自家製のしょうゆこうじがベースの豚清湯。麺は細麺ストレート。チャーシューも秀逸でネギの切り方もいい。今後が注目の新店。

01.『MugiとButaヌードルス』(立川市/立川駅)
公式情報
〒190-0012 東京都立川市曙町2丁目15−9

02.『津軽煮干 ひらこ屋』(東京駅)

▲○特こいくち(1480円)

2025年8月7日、東京ラーメンストリートにオープン。青森県を代表する人気店。豚骨ベースのスープに平子煮干を中心に4種(50kg以上)の煮干を使い3回炊き上げる“三段仕込”で炊き上げた濃厚スープ。合わせる麺は内麦と外麦を独自に配合した松本製麺製の特注麺。中太で軽く縮れのついたタイプで東京駅限定麺。かん水を控えめにし(青森は無かん水の麺も多い)、もっちりな麺に仕上げている。チャーシューは国産豚モモ肉を使用し、ウチモモ・ランプ・ナカセン(ナカニク)といった部位ごとに調理法を変えることで、それぞれの旨味を引き出している。

02.『津軽煮干 ひらこ屋』(千代田区/東京駅)
公式情報
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅一番街 B1F

03.『豚骨ラーメン そらのいろ 麹町本舗』(麹町/半蔵門)

▲豚骨ラーメン(900円)+水餃子(220円)

2025年8月21日オープン。「ソラノイロ ARTISAN NOODLES」が東銀座へ移転予定で閉店。長い間、本店だった跡地に新店としてリニューアルオープン。スープは白濁した豚骨。最近、都内の豚骨話題店だと“クサウマ”豚骨が人気だが、それらとは違うし、店主前職の「博多一風堂」とも違う。王子にあった姉妹店とも違って、似たような感じじゃないのがまたいい。
博多に行けばいろんな豚骨ラーメンがあるように、都内の豚骨ラーメンもいろんなタイプがあって欲しいので、そういう意味では懐かしく、新しいタイプの豚骨。ポスターにもある『一口すすると時を超えてあの日の笑顔に会える。そんな懐かしい心に残る一杯』と書いてある通りの豚骨ラーメン。普通の固さで頼んだ麺もほどよい固さでおいしくいただけた。

03.『豚骨ラーメン そらのいろ 麹町本舗』(千代田区/麹町駅)
公式情報
〒102-0093 東京都千代田区平河町1-3-10 ブルービル本館1B

【冷やしラーメン四選】(商品名と写真のみ)

04.『西永福の煮干箱』(西永福)

▲鬼もろこしと夏野菜の冷製そば(1800円)

04.『西永福の煮干箱』(杉並区/西永福駅)
公式情報
〒168-0064 東京都杉並区永福3-55-3

05.『支那そばや』(戸塚)

▲桃の冷やしらぁ麺(2300円)

05.『支那そばや』(横浜市戸塚区/戸塚駅)
公式情報
〒244-0003 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町6002-2

06.『麺や七彩』(八丁堀)

▲トウキビの冷やし麺(1600円)

06.『麺や七彩』(中央区/八丁堀駅)
公式情報
〒104-0032 東京都中央区八丁堀2-13-2

07.『キッチンきらく』(神保町)

▲タカネコーンの冷やし麺(2200円)

07.『キッチンきらく』(千代田区/神保町駅)
公式情報
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-5 M2神保町1F

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大崎 裕史 (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。

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麺喰ワンダラー(Menkui Wanderer)

column 2025.09
TRY審査員を20年もやっていた割には、あまりお店に優劣は付けたくない派。でもスタッフが“こういう企画”をやって欲しい、というのでやってみることにした。20年前くらいに「オールアバウト」でもやっていた企画のリバイバルでもある。そもそもたくさんのお店の中から選んで食べに行ってるので私が食べに行った時点で「私が選んだお店」だったり「私が食べたいと思ったメニュー」だったりするわけだ。そして実際に食べてみて、しかも1ヶ月ほど経って、「また食べたい」「人に勧めたい」、そう思っているお店を紹介していきます。本当は5軒くらいに絞りたかったのですが、最初は枠も緩やかに選んだら9軒も・・・。どれもオススメです。
※紹介の順番はランキングではなくて、食べた順番です。

01.『頑極』(がんぎまり/武蔵小山)

▲ミニ豚ラーメン(ヤサイ・カラメ:1300円)

2025年6月26日オープン。60歳過ぎてからこういう「ガッツリ系」を食べる機会が減りました。でも、食べてみるとやっぱりおいしく、好きなんですよね〜。どこでもおいしいのかというと個人的にはそんなことはないですが、ここはおいしかったです。また食べたいし、「ラーメン二郎」には怖くて行けないけど、食べてみたいという人にはオススメ。

01.頑極(がんぎまり/品川区/武蔵小山駅)
公式情報
〒142-0063 東京都品川区荏原4丁目4−14

02.『RAMEN and TSUKEMEN Number.9』(自由が丘)

▲煮干しラーメン(950円)

2025年6月27日オープン。こちらは2号店で、1号店は「はやし田」などのINGSプロデュース。なので、こちらもその可能性が高い。そういうお店をラーメンマニアは嫌う人が多いけど、私はよく食べる。チェーン店でも資本系でもプロデュース店でもオススメできるお店は多い。なのでこだわらず、食べてみる。そしてここはよく出来ていると思った。接客もいいし、オススメできる。

02.『RAMEN and TSUKEMEN Number.9』(目黒区/自由が丘駅)
公式情報
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1丁目12−6

03.『3931WORKS.』(さんきゅーさんいちわーくす:一ノ割・春日部市)

▲昆布水つけ麺醤油(1050円)

2024年12月オープン。店主は、栃木の名店『YOKOKURA STOREHOUSE』や『UNITED NOODLE アメノオト』で修業した人。上半期の首都圏新店の中でRDB第2位。そんな前情報で食べに行ったが頭の中にはいろいろイメージができていた。しかし、それらを上回っておいしかった。前記に「お店に優劣は付けたくない」と言っておきながら、7月の1位はこちら。上半期の新店の中でも上位間違いなし。しかも味も抜群な上に接客が素晴らしい。特に女性の接客がお見事。ファンも多いだろうな、と思う。人気すぎて行列が凄いのが難点だがそれを上回る素晴らしさがある。

03.『3931WORKS.』(さんきゅーさんいちわーくす/春日部市/一ノ割駅)
公式情報
〒344-0031 埼玉県春日部市一ノ割1丁目7−35

04.『つけめんさなだNNS』(草加)

▲大山鶏のつけめん(1200円)

店名の“NNS”は、「Neo Nostalgic Style」のこと。
2024年9月6日~8日プレオープン、9月10日グランドオープン。
「さなじファイナル」からのリニューアル。
店主は名店「六厘舎」出身。本店は北千住にあるがそちらをスタッフに任せ、「自分が今食べたいもの」を提供する店に自ら立っている。出てきたのは、もはや懐かしいくらいの濃厚つけめん。店名の“ネオノス”そのものの新しさと懐かしさの両立。濃厚豚骨魚介系は歴史的には20年以上になるが、おいしいものは今でもちゃんとおいしい。オススメ!

04.『つけめんさなだNNS』(草加市/草加駅)
公式情報
〒340-0015 埼玉県草加市高砂1丁目12−43

05.『生しじみラーメン オルニ 恵比寿店』(恵比寿)

▲生しじみラーメン(1480円)

2025年8月4日オープンだが、7月4日に試験営業で食べている。もちろん値段は同じだし、支払っている。西麻布でも食べているが、愛媛県松山市が本店で恵比寿は3号店。なんせ営業時間が23:30~5:00という悩ましいスタイルなので飲兵衛しか行きにくいが、何しろ、コンセプトがスゴい。『世界中の肝臓を癒す!』なのだ。そして夢は『この世から二日酔いを無くす!』全国100店舗を目指し、さらに世界展開を目標に掲げているという。なんだか、そんな夢物語を応援したくなったのだ。そんなわけで、酒飲みにオススメ!

05.『生しじみラーメン オルニ 恵比寿店』(渋谷区/恵比寿駅)
公式情報
〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西1丁目7−9 恵比寿タイムハウス 3階

06.『味噌Ramen Factory ReNge』(阿佐ヶ谷)

▲濃厚焼味噌ラーメン(1200円)

2025年7月6日オープン。焼味噌のイメージから“純すみ系”をイメージしたが、当たらずとも遠からず。しかしオリジナルの焼味噌ラーメン。あえて近付けてないというか、個性を出そうとしていると思う。多くの人が好んで食べられると思うのでオススメ!

06.『味噌Ramen Factory ReNge』(杉並区/阿佐ヶ谷駅)
公式情報
〒166-0001 東京都杉並区阿佐谷北2丁目1−1

07.『丸源ラーメン 品川シーサイド店』(品川)

▲野菜肉そば(990円)+チャーハン餃子セット(429円)

私は勉強になるのでチェーン店でもよく食べる。しかし、丸源ラーメンは随分ご無沙汰だった。そんな折、品川シーサイドに新店が出来たので行ってみたら、思った以上にいろいろと素晴らしかった。家族で行ったら満足して帰れそう。開店して間もないからか、オペレーションの素晴らしいマネージャーみたいな女性がいて、その人の活躍が素晴らしかった。いわゆるマニア向けのお店ではないが、一般の方や家族向けには相当オススメできる。

07.『丸源ラーメン 品川シーサイド店』(品川区/品川駅シーサイド)
公式情報
〒140-0002 東京都品川区東品川4丁目12−6 品川シーサイドフォレスト オーバルガーデン 1

08.『中華そば 新増田』(千歳烏山)

▲鶏だし醤油ラーメン(1200円)+鶏だし白湯ラーメン(1400円)

2025年8月1日オープン、そのレセプションにて。元「えるびす」(池袋)の店主が4年ぶりにラーメン界へ復活!レセプションなので一杯一杯が丁寧に作られ、2杯とも素晴らしくおいしかったのだが、この味をワンオペで提供できるのだろうか?という心配があった。それが表面化してしまったようで、すぐに1日に出せるのはどちらか一つ、ということに変更になった。それはどうだろうか?お店に向かいながら「今日はどっちにしようかな?」なんて考えながら向かうのも一つの楽しみだ。日によっては2杯食べたいときもあるだろう。それができないのだからオススメ度合いもだだ下がり。やっぱりあのクオリティの2種類提供には無理があったか。慣れてくれば出せると思うのだが・・・。そうなれば改めてオススメ!

08.『中華そば 新増田』(世田谷区/千歳烏山駅)
公式情報
〒157-0062 東京都世田谷区南烏山5丁目12−11 宮本ビル 1F-101

09.『会津喜多方RAMEN 二代目 いわいや』(乃木坂/赤坂/青山一丁目)

▲チャーシューメンとミニソースかつ丼セット(1480円)+手打ちラーメン(背脂入り:980円)

2025年7月28日にグランドオープン。会津若松の超人気店「めでたいや」創業者の若い息子さんが店長だった。会津若松ラーメンと喜多方ラーメンの合体したタイプの「毎日でも食べられるラーメン」。個人的には会津の出身でもあるし、大好きなのだがRDBのスコアが伸びないのは普通すぎるのかもしれない。でも私は大好き。そしてオススメ!

09.『会津喜多方RAMEN 二代目 いわいや』(港区/乃木坂駅・赤坂駅)
公式情報
〒107-0052 東京都港区赤坂7丁目5−33 ベルバン 赤坂 B104

あと7月なので「冷やしラーメン」も随分食べた。それらは夏季限定なのでもう食べられないので今回は挙げないが、少し前の記事でも紹介しているのでそちらを参考にしていただきたい。「ろく月」「翡翠」「七彩飯店」「魚郎」などがオススメ!これらの冷やしは来年までお待ちください。

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大崎 裕史 (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。