麺喰ワンダラー(Menkui Wanderer)
column 2025.08.05 THE魚郎/ ラーメン太る / 熊公 / ふくもり
01.「THE魚郎」(池袋駅)

「魚郎(ぎょろう)」池袋店は池袋駅から少し距離があるが地下街からお店まで地下で繋がっているのが暑さ対策にもいい。「魚郎」は「せたが屋」グループのガッツリ系。大阪に2軒、野田(千葉県)に一軒、計4店舗展開中。夏季限定の冷やしが7月20日から発売開始。(冷やし魚郎は池袋店限定)
「魚郎」はガッツリ系だがそこは「せたが屋」グループなので、他の二郎インスパイア系とはスープが違う。煮干しや鰹出汁の魚介系を効かせたもの。なのでガッツリボリュームもあるのだが、意外とさっぱりすっきり。そんな「魚郎」をベースにして夏季限定の“冷やし魚郎”ができあがった。「冷やし魚郎」(1000円)。ちゃんとスープもたっぷり入っている。冷やしラーメンの際は油にも気を配らねばならない。固まってしまうから。ここでは植物系の煮干しオイルを使用することで固まらずにコクを出している。トッピングはでかいチャーシュー、背脂風天かす(これがなかなかいい役割を果たしている。味付けしてあり、ニンニクも入っている)、鰹節、大葉、もやし。さすが他とは違ったタイプで出してきた。これがなかなか素晴らしい一杯だった。無料トッピングはヤサイとニンニクで今回はヤサイのみマシにした。麺量は225g。9月中旬くらいまでは出す予定。
02.「ラーメン太る」(池袋駅)

2023年10月、石川県金沢で誕生したガッツリ系ブランド。それにしてもインパクトがある店名だ。年間700杯を30年続けても“そんなに”太らないことを証明している私だが、そんな私に反抗するような店名だ(笑)。
昨年曳舟店がオープン、今年3月に池袋店がオープンで3店舗目。券売機のトップは汁なし、次がラーメン。麺の量、小(200g)中(300g)大(400g)が同額。野菜マシ・野菜マシマシ・背脂マシ・背脂マシマシが無料でこれらは券売機で購入。提供時に「ガリマヨ入れますか?」と聞かれるので今回は入れてみた。無料トッピングは野菜マシ。あとで隣の人のを見たら、背脂もマシにしておけばよかった、と後悔。実においしそうな色をしていた。
7月から夏季限定メニューとして「ゆず冷やし中華」を提供開始。柚子とガリマヨ(ガーリックマヨネーズ)が利いた冷やし中華タイプ。野菜はサラダ感覚で食べられるが、平打ちのガッツリ系タイプの麺がパンチあり。マヨネーズ風のタレを絡めながら食べる。チャーシューが大きいので結構大変。水を飲みながらやっと完食。
03 「熊公」 (浅草橋駅)

こちらは創業57年の老舗。昔は札幌ラーメンの店だったらしいが最近は「ジャージャー麺」が人気の店に変身。外観は地味だが、意外と人気がある。しかも持ち帰り用のジャージャー麺をたくさん作っており、店内の人は結構待たされている(笑)。千代田区と台東区と中央区の区境地域で近所のお客さんが続々とやって来る。メニューを見ると驚き。冷麺がズラリ。「冷やし麺専門店か?」と裏を見たら、普通にラーメンメニューもあったが、ほとんどの人が「冷麺」を食べている。しかも9割くらいがジャージャー麺。たぶんこの時期は冷やしメニューしかやらない雰囲気。
私は半カレーとジャージャー麺のセットを注文。セットで100円プラス。それで半カレーとコーヒーゼリーが付くのだから素晴らしいサービス。そしてこのカレーがスパイシーでおいしい。ジャージャー麺は予想通りの味だがジャージャー味噌がなかなかクセになる味わい。
04.「中華そば ふくもり」(駒沢)

環七通り沿いの「せたが屋」はす向かいに2006年にオープンした煮干しラーメン専門店今はたくさんのメニューを提供している。夏季限定は「辛煮干冷やし中華」と「荻窪昔つけそば」の二本立て。今回は後者を選択。荻窪丸長インスパイア。「丸長」(荻窪)が閉店してからいろんなお店がインスパイアつけ麺を出すようになった。「喜富」(大塚)、「でき心」(吉祥寺)、「りょうが」(荻窪)など。全部食べたが、それぞれ、店毎に違うのでそれもまた楽しい。とにかく好きなタイプのつけ麺。
店舗情報
01.THE魚郎 公式情報
〒171-0021 東京都豊島区西池袋5丁目1−3 メトロシティ西池袋 1F
02.ラーメン太る 公式情報
〒171-0014 東京都豊島区池袋2丁目48−3 池袋MTビル 1階
03.熊公 公式情報
〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町2丁目5−11
04.中華そば ふくもり 駒沢本店 公式情報
〒154-0003 東京都世田谷区野沢4丁目9−18
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column 2025.07.31 七彩飯店/ろく月/Ramen翡翠/ひるがお
01「七彩飯店」(京橋駅)

7月16日から発売開始の「とうきびの冷やし麺〜甘酒添え〜」(1600円)。実に美しい〜!プレミアム味来とうもろこしをたっぷり使用。粗ごしスープは箸で持てるほど。まさに“食べるスープ”である。鶏肉、紫玉ねぎ、ブラックペッパーなどがそれぞれいい働きをしている。もちろん完食完飲。8月中旬頃までやっている。右上の容器は味変用の甘酒ペースト。
02.「ろく月」(浅草橋駅)

無化調豚白湯のお店が夏季限定で出している「とうもろこしの冷やしラーメン」(1500円)。通常この手のメニューは数量限定なのだが、こちらは“できるだけ”売り切れなしで提供。私もとうもろこし好きなので、こういう冷やしをいろいろ食べているが、ここまで“食べるスープ”的なのは、初めて。試しに箸で持ってみたら少しだけど持てた!“箸で持てるスープ”ってスゴい!味変用にカレーパウダー、具はとうもろこしの天ぷら。
麺と具を食べ終えて、スープが残り、普通なら少し飲んで終了、というパターンもあるが、こちらは第二ラウンド。コーンポタージュを飲み(食べ)始める。もちろん完食完飲。とうもろこしの冷やしが好きな方にオススメ!
03 「Ramen翡翠」 (赤坂/赤坂見附駅)

店主自らが最高傑作と言わしめる「桃とフィンガーライム(醤油)の冷やしらーめん」(2500円)!20食程度の数量限定なので急いで行ったが11時53分着で外待ち10人くらい。桃は山梨HOPE園の夢みずきを使用。塩味はフィンガーライムがからすみに変わる。周りを見るとほぼ30代。みんな冷やし(2500円)か特製(1900円)を食べている。赤坂は“千円の壁”なんて無縁だったのか?
04.「ひるがお」(駒沢大学駅)

「せたが屋」グループ二番目のブランドで「塩ラーメン専門店」。
今年の夏季限定は「冷たい酢橘そば」(1日20食限定)。
水出しで抽出した和風出汁に酢橘と複数の薬味。
冷たくさっぱりな夏メニュー!
店舗情報
01.らーめん七彩飯店 公式情報
〒104-0028 東京都中央区八重洲2丁目1 地下街 中 4号
02.ろく月 公式情報
〒111-0053 東京都台東区浅草橋2丁目4−5 NYビル 101
03.Ramen翡翠 公式情報
〒107-0052 東京都港区赤坂3丁目14−2 ドルミ赤坂 201
04.せたが屋 ひるがお 駒沢本店 公式情報
〒154-0003 東京都世田谷区野沢2丁目1−2
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column 2025.07.23 伍福軒 / 三田製麺所 / 八宝亭
大人気チェーンの「天下一品」が続々閉店して話題となった。
整理すると今年閉店した「天下一品」は、フランチャイジーの株式会社エムピーキッチンが運営していた「天下一品」で、渋谷店、田町店、目黒店、新宿西口店、吉祥寺店、池袋西口店、蒲田店、川崎店、大船店、大宮東口店の10軒が全店閉店。そのいずれもがこの7月15日&16日に「伍福軒」として新規オープン。
同じく昨年閉店したのも同社の運営で歌舞伎町店、池袋東口店、恵比寿店、五反田店、八幡山店、多摩ニュータウン店。こちらは「三田製麺所」「八宝亭」など同社の別業態にリニュアルしてオープン。そんな話題の株式会社エムピーキッチンの三業態を食べてきた。
01 「伍福軒」(目黒)

今年の6月に「天下一品」を10店舗閉店し、7月15日16日の2日間で新ブランド「伍福軒」に業態変更して10店舗同時(正確には2日間で)オープン。
プレオープン期間中(5日間)はワンコインセール(500円)をやっていたのでずっと行列だった。
やっと終わったので行ってきた。祝日だからか、午後2時でもほぼ満席。私はタイミング良く座れたが、そのあと何人も満席で断られ、帰る人も居れば待つ人も。凄い人気。
事前情報やそのビジュアルから「新福菜館」インスパイアだと思っていた。「天下一品」も京都発祥だし、次も京都発祥のご当地ラーメンとは面白い。

そんなことを思っていたのだが、食べてみると意外と違う。黒いヤキメシまで一緒なのにラーメンはちょっと違った。「尾道ラーメンかっ!」というくらいに大きな背脂が浮いており、見た目はここがかなり違う。スープも豚ベースなのでむしろ「第一旭」っぽさも少し感じたくらい。(食べ進めるとかなり違う)播磨は龍野(兵庫県)の濃口醤油を使っているので関西風の感じにはなっている。中細の麺がおいしいので自家製だったかな?と調べてみたら菅野製麺所。最近目立つ活躍をしている製麺所だ。ヤキメシは予想通りの味わい。セットで1050円は今どきかなり頑張っていると言っていい。ラーメンには多めのチャーシューも入っていてこの価格なのは素晴らしい。
02「三田製麺所」 (五反田)

今や国内外で50店舗以上展開しているつけ麺専門店「三田製麺所」で7月9日から“中華そば”を新発売。上記「伍福軒」を10店舗オープンするのだけでも相当大変だと思うが、50店舗以上ある全店(一部店舗除く)にこの新メニューを登場させるのはかなり大変だったのではないだろうか。商品開発部隊が同じかどうかわからないが、この7月に向けての動きは眠れぬ日々だったと思われる。

ニュースリリースの写真が実においしそうだったので食べようと思っていたが、「伍福軒」と同じようなタイミングになった。
中華そばは、鰹節・宗田節・鯖節・うるめ節の4種の節をがっつり効かせた節系中華。強いスープに合わせた麺もなかなかの出来。久しぶりにつけ麺も食べてみたくなった。
03「八宝亭」(五反田)

話題のエムピーキッチンの新業態。「天下一品 五反田店」の跡地に2024年9月オープン。その後、恵比寿店に二号店オープン。こちらは「餃子専門店」に徹している感じでメニュー数もそんなに多くはない。餃子はあっさり味。スタッフは柚子胡椒を付けて食べるのをオススメしてくれる。餃子を中心にチョイ飲みとかのニーズには合いそう。

店舗情報
01 東京背脂黒醤油ラーメン 伍福軒 目黒店 公式情報
〒141-0021 東京都品川区上大崎2丁目26−5 メグロードビル 1-1
02.つけ麺専門店 三田製麺所 五反田店 公式情報
〒141-0031 東京都品川区西五反田1丁目17−6 GRIO西五反田ビル1F
03.餃子専門 八宝亭 本店 公式情報
〒141-0031 東京都品川区西五反田1丁目11−9 司ビル 1F
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column 2025.06.17
RAMEN MATSUI / 塩そば時空 / 函館塩ラーメン 五稜郭
「ミシュランガイド東京2025」が昨年10月に発売された。
「2025版」での初掲載は3店舗。
01「RAMEN MATSUI」(新宿御苑前)

02「塩そば時空」(高井戸)

03「函館塩ラーメン 五稜郭」(荻窪)

の3軒である。
前の2軒は共に2023年オープンと比較的新しい店だが、3軒目の「五稜郭」は2015年創業なのでようやく日の目を見た。急に味が変わったわけではなく、マニアには昔から評判だった。東京にあるご当地ラーメンが脚光を浴びるというのも面白い話だ。
継続掲載店をあげておく。
●2年連続:there is ramen、Japanese Ramen 五感、Ramen Break Beats。
●3年連続:佐々木製麺所、入鹿TOKYO、はるちゃんラーメン。
●5年連続:中華そば 銀座 八五、宍道湖しじみ中華蕎麦 琥珀。
●6年連続:中華そば こてつ。
●8年連続:Homemade Ramen 麦苗、八雲。
●10年連続:創作麺工房 鳴龍。
●11年連続:SOBAHOUSE 金色不如帰、ラーメン屋 トイ・ボックス。
相変わらず清湯が多い。
前年から5軒が非掲載となった。
星付きは2年連続で0軒。
としていい仕事をしてくれる。近くの方、冷やしラーメン好きな方はぜひ!
店舗情報
01 RAMEN MATSUI 公式情報
〒160-0004 東京都新宿区四谷4丁目25−10 ダイアパレス御苑前 B-2
02 塩そば時空 公式情報
〒168-0072 東京都杉並区高井戸東4丁目14−7
03 函館塩ラーメン 五稜郭 公式情報
〒167-0032 東京都杉並区天沼3丁目28−7
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column 2025.06.28 九段 井さい
【期間限定】五福星監修 冷やし稲庭出汁中華そば(1200円)
煮干しラーメンで人気のお店が何やら面白い限定メニューを出してきました。なんと仙台の超有名人気店で現在は閉店してしまった「五福星(うーふーしん)」の監修で「冷やし稲庭出汁中華そば」を6月13日から発売開始したのです。

「井さい」は「つじ田」出身。どこで「五福星」と繋がったのだろう?という疑問を解決するために開店前から並んでみました。シャッターが開くとすぐにその質問(笑)。知り合ったのは最近のことで、いろいろラーメンについて教えてもらっているとか。「五福星」は閉店しているので早坂親方も時間があるのだろう。
メニュー紹介にはこのように書いてある。
『創業後、初めてゼロから“ラーメン”を教えていただく経験を重ね、五福星・早坂さんの知識と技術と“在り方”の上に井上の思いを込めて完成したのが「五福星監修 冷やし稲庭出汁中華そば」です。「暑くなったら“井さいの稲中”」と毎年思っていただけたら幸せです。』とのこと。「暑いうちは当分出していきます。」ということで8月末頃までは出していくと思われます。しかも、この書き方だと夏の定番メニューにする覚悟があるようですね。
券売機でこのメニューを購入。

麺は秋田県佐藤養悦本舗の「稲庭中華そば」を使用。スープには北海道函館産の真昆布。具には国産牛を使用した自家製ローストビーフ。麺もスープも具も個性的で野球で言えばクリーンナップ。五福星の早坂親方指導の下、店主の井上さんが脇を固めて仕上げたメニュー。

まずスープを飲んでみる。うぉ〜身体に染み入る和出汁がいい。真昆布と節系が効いてグイグイ飲める。レンゲじゃ追い付かずに丼から直接飲みたいくらいに身体が欲する。麺は私もいろんなところで食べていてこの麺には慣れているが改めてそのポテンシャルに納得。冷やしにはローストビーフもいいですね。追加トッピングがあったかな?増して食べたいくらい。さつま揚げや具の昆布、辛味ダレも脇役としていい仕事をしてくれる。近くの方、冷やしラーメン好きな方はぜひ!
店舗情報
九段 井さい 公式情報
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋2丁目5-1 SNビル
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column 2025.06.30 Ramen Afro Beats / 麺屋翔 みそ処 / 麺屋翔 本店
土曜は暑くなりそうだったので「冷やしラーメン」を回ってみよう、と調べて効率よく回れるコースを設定。丸ノ内線のみで候補を4軒絞り出した
1.Ramen Afro Beats@新宿御苑前

祐天寺の人気店「Ramen Breakbeats」の二号店。冷やしは昨年好評だったメニューのバージョンアップ。
夏期限定「冷やしとうもろこしらぁ麺」(1720円:昼夜各20食)
ストレートなとうもろこしスープでは無く、カレー風味が加わったり、いろいろアレンジして“料理”に昇華。赤いパプリカのエスプーマがこのグループっぽさを出している。スープはとろみと甘味のあるクリーミーな洋風スタイル。チャーシューは低温調理の豚肩ロース。担々麺風の肉味噌とフライドオニオン、九条ネギが加わって、食べるごとに味が変化していく。最初は「もっと直球のコーンスープが食べたかった」と戸惑ったが食べ終わる頃には完全に魅了されて大満足。近所だったらまた食べたいと思う完成度。9月頃までは継続して出すそう。
2.麺屋翔 みそ処@西新宿

麺屋翔グループは4店舗あり、こちらは3番目にオープンした味噌専門店。今年札幌店をオープンし、店主はそちらにいる。
夏季限定メニュー「夏のとうもろこし冷やし麺」(1500円:数量限定だが数は日によって変化。10〜20食前後)。こちらも昨年好評だったメニューのバージョンアップ。菅野製麺所製国産小麦100%の中太ストレート麺を使用。二種類のとうもろこしを使ったお皿で提供する冷やし麺。味噌専門だけあり、味噌風味を加えている。野菜も多めでサラダ風。
3.麺屋翔 本店@西新宿

みそ処と近いので連食。こちらも昨年のバージョンアップで「軍鶏塩冷やし檸檬ラーメン」(1300円:10〜20食)。定番メニューの軍鶏スープを魚介スープと合わせた冷たいスープでゴクゴク飲めるさっぱりタイプ。パッと見、ネギと檸檬しか見えない盛り付けだが、ネギの下には土台として味玉があり、その上に二種のチャーシュー、さらにその上に葱や三種の薬味(白髪ネギ・茗荷・大葉)がのっていてちょっとサプライズ感あり。レモンは皮まで食べられるようにしてあるとか。こちらも菅野製麺所だが細麺を使用。ん?味玉はサービスかもしれない。ありがたいけど、こういうときに困る(笑)。まさか見えなくして出してくるとは。
冷やし麺は温かいラーメンと比べて麺がお腹で膨れないせいか、もう一軒行けそうだったがとにかく陽射しが痛いくらい暑くて、そちらでギブアップ。丸ノ内線4軒目は「潮」(淡路町)の冷やしを予定していたが断念。(他に赤坂見附の「翡翠」の冷やし麺も狙っていたがこの日はコラボの日で提供が無くて断念。)
店舗情報
1.Ramen Afro Beats 公式情報
〒160-0022 東京都新宿区新宿1丁目16−10 カテリーナ・ネオハイツ 103
2.麺屋翔 みそ処 公式情報
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7丁目19−9 前波ビル 1F
3.麺屋翔 本店 公式情報
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7丁目22−34
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column 2025.06.13 中華そばの店 りょうが
ラーメン(1000円)+つけめん(1100円:麺少なめ200gにすると烏龍茶サービス)+吊し焼きチャーシュー(200円)

2025年6月11日オープン。(千歳烏山の間借り営業からの移転)
東京のラーメン史を語る上で長野県人の存在は大きい。複数人の長野県人から始まった「丸長」グループ。そこから派生した「大勝軒」「丸信」などもそう。同じ荻窪で人気の「春木屋」も別グループだが長野県出身だ。一時期、130店舗まで展開した「生駒軒」の創業者は「東池袋大勝軒」の山岸さんと同じ山ノ内町出身。小さな町から二人が東京で大成功しているのがスゴい。
比較的最近の話では、信州のカリスマ・塚田さんが「魚雷」「烈士洵名」などを出店。長野市を中心に展開している「ゆいが」グループの田中さんが2013年にオープンした「すずめ食堂」は最近「ヤマスズメ」(押上)にリニュ-アルし、話題になった。そしてこの「りょうが」も松本市を中心に4ブランド8店舗(他にFC5店舗)展開している実力店の新ブランド。しかも東京ラーメンの聖地“荻窪”に出店というのだから、スゴい。

開店2日目の11時10分着で3番目。帰る頃には5人待ちくらい。
ラーメンの味の方は、店主が今、一番好きな「べんてん」「としおか」インスパイアでここ1年はこの2軒を食べまくっていたとか。そして、その味をベースにしたラーメンとつけめんを基本メニューとして出している、というだけでラーメン好きはそそる。その上、荻窪に出店した以上、やらねばならぬ、ということで裏メニューとして「丸長」(荻窪)のつけめんインスパイアも用意しているというのだから驚き。つけめんの食券を渡す際に「荻窪で!」と言えば、出してくれる。

そんなわけで、連食可能かどうかを聞いた上でラーメン1000円とつけめん1100円を「荻窪で!」と頼んだ。また吊し焼きチャーシュー(もも:200円)が有料トッピングにあったのでそれはつけめんにプラスした。
まずはラーメン。得意の煮干しを効かせながら、確かに「べんてん」を感じさせる。丼や麺(三河屋製麺)はかなり近づけているがスープはあえてほどほどにしているような印象。味自体は実においしい。250gの麺を食べさせるパワーを持っている。
そしてつけめん。おぉ〜見た目にもそれらしく感じるビジュアル。こちらも二つのスープを作るのはなかなか大変なこともあるのだろう、アレンジした感じだがとても好み。食べ終えた皿の上につけ汁の器をのせて「スープ割りください」と食べる方も「丸長スタイル」で。そういや、まだ開店二日目でこちらは公式SNSがない。なので裏メニューは一部にしか知られて無いはずだが、つけめんの人はおそらく全員「荻窪」だ(笑)。情報が早いというかなんというか。

なお「みのひ」との関係が気になって聞いてみたが「べんてん」&「としおか」に通う仲間同士というような関係性。そのあたりも面白い。互いの麺も同じ三河屋製麺だが少し変えているようだ。そういう意味では食べ比べも面白い。
個人的には塩と通常のつけめんも食べに来なければならない。そう思うほど、ラーメンもつけめんもよかった。ペで後会計制なので少々時間がかかること。それと店内が実に暑い。夏は大変そうで対策を考え中とのこと。お客さんも暑そうだが厨房内はもっと暑いので倒れる前に手を打ってください。(^^;
店舗情報
中華そばの店 りょうが
公式情報
〒167-0043 東京都杉並区上荻1-4-9
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column 2025.06.12 西荻窪 金菜亭
ニラそば(1000円)+西荻タンタンめん(900円)+ワンタン(150円)

2025年5月14日からの長いプレオープン期間を経て、6月6日グランドオープン。
看板やショップカードには「博多金菜亭」となっているが、正しくは「金菜亭」とのこと。
《RAMENOIDさんのレビューが秀逸なので読んでみてください。さすがトップレビュアー!》
実はこちらの店主が作るラーメンを15年前に中目黒で食べている。私も企画に参加した『Yahoo!ラーメン勝ち抜きバトル(ラーメン界デビューを目指す者たちの戦い)』に出場しているのだ。私は審査員として全出場者のラーメンを食べた。参加者の中には、今では超有名人気店になった店主(当時はまだスタッフ)も参加していた。
こちらの店主は「あっさり磯ラーメン」で出場。優勝は出来なかったが、その後、博多で出店。博多にも食べに行った。何度かの移転をして、いよいよ東京進出。ウリは二つで二刀流。まずは「金菜上湯中華そば」。博多からの進出だが独特の清湯スープで“飲み干し系”中華そばを謳っている。そしてもうひとつは「天使のラー油薫る 西荻タンタンめん」。新しいタイプの担々麺を創作。芝麻醤を使用せず、オリジナルの天使のラー油と専用カエシを使った担々麺。

券売機は無くオーダーシートにお好み(味、油、麺の固さ、トッピングなど)を記入して注文するスタイルは「一蘭」風。食後、席にて後会計制。現金・PayPay・クレカ等キャッシュレスにも対応。
主なメニューは、金菜上湯中華そは850円、西荻タンタンメン850円、他。
スープが独特の作りなのでインスタから引用。『食材ロスを徹底的に無くし、小さいスペースでも手作りできる「出汁」を開発。簡単に表現すれば、骨を使わずにできるスープ。軟骨ソーキ(豚バラ軟骨)と玉ねぎを使うことによりクリアな深みある豚スープを炊き上げ、博多の歴史あるうどんの出汁を重ね合わすことにより、博多の両輪を感じることができる新しいスープが生み出されました。豚出汁に使用したホロホロの軟骨ソーキは中華そばのトッピングに使用して余すことなく味わっていただきます。独自に開発したシオダレと10年余に渡ってお付き合いしている130年の歴史を持つ福岡の老舗醤油店「ゑびす醤油」のほんのり甘いお醤油を使った麺料理とおつまみをお楽しみいただきます。』

まず、金菜上湯中華そばの塩を頼もうとしたがニラそばの文字を見つけてしまったら、完全に気持ちがそちらに行ってしまった。もしかしたら夜のメニューだったかもしれません。(すみません!)
スープがやや甘めで豚肉出汁と和出汁がうまく融合して実においしい。“飲み干し系”を謳うだけあり、飲み干してしまった(笑)。軟骨ソーキも柔らかくておいしい。次回は追加トッピングしたい。
麺は新宿だるま製麺の低加水細麺。これがなかなかいい組合せでとても好印象。いくつかの麺を試した結果、スープとの相性の良さでこの麺にしたらしい。完食完飲。

次に西荻タンタンメンを1辛でワンタントッピング。ベースのスープは同じらしいがいい意味でまるで別な印象。1辛でも十分な辛さと旨味があり、辛党には受けそう。“天使のラー油”と名付けている自家製ラー油がクセになるウマさ。香りもいい。『醤油ラーメンがベースであること、肉味噌が載っていること、ラー油を使ってることの3つが揃えば“西荻タンタンめん”を名乗ってもらって構いません』とのことで広まったら面白い。こちらはニラ玉子とじ麺があり、宮崎辛麺風らしい。(食べてみたい!)
2杯とも博多で食べたときよりもかなり好印象で、次回は塩とニラ玉子とじの連食をしたい。
ちょっと誉めすぎなので難点をあげると昼はワンオペで後会計制なので少々時間がかかること。それと店内が実に暑い。夏は大変そうで対策を考え中とのこと。お客さんも暑そうだが厨房内はもっと暑いので倒れる前に手を打ってください。(^^;
店舗情報
金菜亭 公式情報
〒167-0053 東京都杉並区西荻南2丁目25-13 キョーリンビル101
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column 2025.04.25 荻窪中華そば 春木屋 恵比寿店

「春木屋」の創業は1949年(昭和24年)。私が「春木屋」を初めて食べたのは、上京してきた頃なのでもう50年近く前のことになる。もう半世紀になるのか。東京に来て初めて住んだのが姉の家の近くの昭島市。なので都内に出る際は中央線を使い、定期券を持っていたのでよく途中下車して沿線のラーメンを食べていた。
その頃から「春木屋」は有名だったのでよく食べた。荻窪はラーメン激選区と呼ばれ、あるいは「東京ラーメンの聖地」みたいな言われ方をして頻繁に途中下車したものだ。
(参考:東京ラーメン)
会津のラーメンで育った私だが、もう東京在住歴の方が圧倒的に長いので「東京のラーメン」が血となり肉となっている。
そんな「春木屋」が後継者問題で富士そばのダイタンフード株式会社に事業継承の話を持ちかけ、2020年頃に合意に至ったようだ。その流れの中で2022年、川崎ラゾーナに出店し、そして今度は恵比寿に2025年4月17日オープン。
川崎にも食べに行ったし、今度は恵比寿に出店とは感慨深い。
11時半頃、恵比寿駅東口のバス通りを行くと行列が見えてきた。やっぱり並んでるか、と思ったらそれは「東京豚饅」の行列で、ホッとしたのも束の間。その隣にある「春木屋」の行列の方が長かった。と言っても十数人。カウンター15席 4人テーブル2卓の計23席あり、意外と回転は速い。(食べ終えた12時過ぎには15人くらいの待ち)

主なメニューは、
中華そば950円、わんたん麺1350円、ちゃーしゅー麺1450円、特製中華そば1550円、油そば950円、つけ麺1050円、納豆つけ麺1150円、チャーシューご飯380円、ミニ春木屋昭和カレー380円、他。
完全キャッシュレス制。22時以降は深夜料金。午前3時まで営業。
中華そばとミニカレーを購入。ラーメン好きには有名な「春木屋理論」というのがあり、日々味を進化させている、というもの。
今回も恵比寿店を出すに当たって“進化・変化”したと思う。
川崎の時は、イメージとは違っていたが、今回は「何度か食べてみよう」と思えたので会社や家から近いこともあり、これから何度も食べに来るであろう。まずは近いうちに「納豆つけ麺」を食べに来たい。
店舗情報
荻窪中華そば 春木屋 恵比寿店 公式情報
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1丁目5−10
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column 2025.06.03 千円の壁vs素ラーメン
「千円の壁」が連日ニュースになっている。そんな中、素ラーメンが脚光を浴び始めている。基本メニューが千円または千円を超えるようになってしまい、その打開策として「素ラーメン」を千円以下で出すという方策だ。
千歳船橋の「MAIKAGURA」は基本の醤油らーめんが1100円になった。そこで誕生したメニューが「かけそば」(890円)。麺とスープのみで学生始め、多くの人が頼むようになったという。

数年前から提供しているのは「らぁ麺やまぐち」(早稲田)で「かけそば」(930円)がある。早稲田の学生や予備校が多い街なので、このメニューを頼む人も多いようだ。

今年オープンしたばかりの「なんぞ」(仙川)にも「醤油かけソバ」があり、基本メニューが千円に対して、こちらは800円。店主に聞くと連食で食べていく人が2杯目にこれを頼む人が多いとのこと。実は私もそういう食べ方をしたのだが醤油味と塩味がある店で具が同じ場合に「素ラーメンがあればいいのに」と思っていたのだが、そんな需要があるのかもしれない。

店舗情報
らーめんMAIKAGURA
公式情報
〒156-0055 東京都世田谷区船橋1丁目38−4
らぁ麺やまぐち
公式情報
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田3丁目13−4
ラーメン専門店 なんぞ
公式情報
〒182-0003 東京都調布市若葉町2-25-20