話題のエムピーキッチン三業態
麺喰ワンダラー(Menkui Wanderer)
column 2025.07.23 伍福軒 / 三田製麺所 / 八宝亭
大人気チェーンの「天下一品」が続々閉店して話題となった。
整理すると今年閉店した「天下一品」は、フランチャイジーの株式会社エムピーキッチンが運営していた「天下一品」で、渋谷店、田町店、目黒店、新宿西口店、吉祥寺店、池袋西口店、蒲田店、川崎店、大船店、大宮東口店の10軒が全店閉店。そのいずれもがこの7月15日&16日に「伍福軒」として新規オープン。
同じく昨年閉店したのも同社の運営で歌舞伎町店、池袋東口店、恵比寿店、五反田店、八幡山店、多摩ニュータウン店。こちらは「三田製麺所」「八宝亭」など同社の別業態にリニュアルしてオープン。そんな話題の株式会社エムピーキッチンの三業態を食べてきた。
01 「伍福軒」(目黒)

今年の6月に「天下一品」を10店舗閉店し、7月15日16日の2日間で新ブランド「伍福軒」に業態変更して10店舗同時(正確には2日間で)オープン。
プレオープン期間中(5日間)はワンコインセール(500円)をやっていたのでずっと行列だった。
やっと終わったので行ってきた。祝日だからか、午後2時でもほぼ満席。私はタイミング良く座れたが、そのあと何人も満席で断られ、帰る人も居れば待つ人も。凄い人気。
事前情報やそのビジュアルから「新福菜館」インスパイアだと思っていた。「天下一品」も京都発祥だし、次も京都発祥のご当地ラーメンとは面白い。

そんなことを思っていたのだが、食べてみると意外と違う。黒いヤキメシまで一緒なのにラーメンはちょっと違った。「尾道ラーメンかっ!」というくらいに大きな背脂が浮いており、見た目はここがかなり違う。スープも豚ベースなのでむしろ「第一旭」っぽさも少し感じたくらい。(食べ進めるとかなり違う)播磨は龍野(兵庫県)の濃口醤油を使っているので関西風の感じにはなっている。中細の麺がおいしいので自家製だったかな?と調べてみたら菅野製麺所。最近目立つ活躍をしている製麺所だ。ヤキメシは予想通りの味わい。セットで1050円は今どきかなり頑張っていると言っていい。ラーメンには多めのチャーシューも入っていてこの価格なのは素晴らしい。
02「三田製麺所」 (五反田)

今や国内外で50店舗以上展開しているつけ麺専門店「三田製麺所」で7月9日から“中華そば”を新発売。上記「伍福軒」を10店舗オープンするのだけでも相当大変だと思うが、50店舗以上ある全店(一部店舗除く)にこの新メニューを登場させるのはかなり大変だったのではないだろうか。商品開発部隊が同じかどうかわからないが、この7月に向けての動きは眠れぬ日々だったと思われる。

ニュースリリースの写真が実においしそうだったので食べようと思っていたが、「伍福軒」と同じようなタイミングになった。
中華そばは、鰹節・宗田節・鯖節・うるめ節の4種の節をがっつり効かせた節系中華。強いスープに合わせた麺もなかなかの出来。久しぶりにつけ麺も食べてみたくなった。
03「八宝亭」(五反田)

話題のエムピーキッチンの新業態。「天下一品 五反田店」の跡地に2024年9月オープン。その後、恵比寿店に二号店オープン。こちらは「餃子専門店」に徹している感じでメニュー数もそんなに多くはない。餃子はあっさり味。スタッフは柚子胡椒を付けて食べるのをオススメしてくれる。餃子を中心にチョイ飲みとかのニーズには合いそう。

店舗情報
01 東京背脂黒醤油ラーメン 伍福軒 目黒店 公式情報
〒141-0021 東京都品川区上大崎2丁目26−5 メグロードビル 1-1
02.つけ麺専門店 三田製麺所 五反田店 公式情報
〒141-0031 東京都品川区西五反田1丁目17−6 GRIO西五反田ビル1F
03.餃子専門 八宝亭 本店 公式情報
〒141-0031 東京都品川区西五反田1丁目11−9 司ビル 1F