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ラーメンペディア

仙台の閉店した人気店監修の冷やしラーメンが都内で食べられる!

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麺喰ワンダラー(Menkui Wanderer)

column 2025.06.28 九段 井さい
【期間限定】五福星監修 冷やし稲庭出汁中華そば(1200円)

煮干しラーメンで人気のお店が何やら面白い限定メニューを出してきました。なんと仙台の超有名人気店で現在は閉店してしまった「五福星(うーふーしん)」の監修で「冷やし稲庭出汁中華そば」を6月13日から発売開始したのです。

井さい 外観

「井さい」は「つじ田」出身。どこで「五福星」と繋がったのだろう?という疑問を解決するために開店前から並んでみました。シャッターが開くとすぐにその質問(笑)。知り合ったのは最近のことで、いろいろラーメンについて教えてもらっているとか。「五福星」は閉店しているので早坂親方も時間があるのだろう。
メニュー紹介にはこのように書いてある。
『創業後、初めてゼロから“ラーメン”を教えていただく経験を重ね、五福星・早坂さんの知識と技術と“在り方”の上に井上の思いを込めて完成したのが「五福星監修 冷やし稲庭出汁中華そば」です。「暑くなったら“井さいの稲中”」と毎年思っていただけたら幸せです。』とのこと。「暑いうちは当分出していきます。」ということで8月末頃までは出していくと思われます。しかも、この書き方だと夏の定番メニューにする覚悟があるようですね。
券売機でこのメニューを購入。

麺は秋田県佐藤養悦本舗の「稲庭中華そば」を使用。スープには北海道函館産の真昆布。具には国産牛を使用した自家製ローストビーフ。麺もスープも具も個性的で野球で言えばクリーンナップ。五福星の早坂親方指導の下、店主の井上さんが脇を固めて仕上げたメニュー。

冷やし稲庭出汁中華そば

まずスープを飲んでみる。うぉ〜身体に染み入る和出汁がいい。真昆布と節系が効いてグイグイ飲める。レンゲじゃ追い付かずに丼から直接飲みたいくらいに身体が欲する。麺は私もいろんなところで食べていてこの麺には慣れているが改めてそのポテンシャルに納得。冷やしにはローストビーフもいいですね。追加トッピングがあったかな?増して食べたいくらい。さつま揚げや具の昆布、辛味ダレも脇役としていい仕事をしてくれる。近くの方、冷やしラーメン好きな方はぜひ!

店舗情報

九段 井さい 公式情報
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋2丁目5-1 SNビル

この記事を書いた人

大崎 裕史 (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。